ぴーす
ぴーす

ねぇクールくん。
最近悩みがあるんだ。

クール
クール

どうしたんですか?
先輩にも悩みってあるんですね。

ぴーす
ぴーす

そうなんだ。
オフレコだけど、先生がブログを作ってくれないんだ。
以前はまじめの皮をかぶって必死こいてネタを作ってたんだけど
最近「忙しい」を言い訳に更新する気がないらしい!(´Д⊂ヽ

クール
クール

あぁ、そういうタイプですよね。B型だし。
最初だけですよね。
正直このブログもしれっとなかったことにされかねないですよ。

ぴーす
ぴーす

ないとは言い切れないね。
本人曰く、やれ「まじめなことを書くにはちゃんとしたこと書かないといけない」だの
「それには資料を集めなきゃ」だの…
気持ちはわからなくもないけどそこまで悩むならもっとお手軽にすればよいのに。

クール
クール

まぁまぁそこまで毒吐かなくても。
周りのスタッフの本音っぽいことは先生には内緒ですよ。

ぴーす
ぴーす

そこでクールくん。
思い切って独自路線を行こうと思う!
題して「新しく導入した機器のご紹介」です!!

クール
クール

わーいヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
それなら特にややこしいこと考えなくてすみそうですね!

ぴーす
ぴーす

早速行くよ!
今回はこれ!
ででん!
半導体レーザー機器です!



見た目はこんな感じ☆

クール
クール

わー!!
近未来的☆
カクカクボディがクールですね!
で、どんなことができるんですか?!

ぴーす
ぴーす

いろいろやれることはあるんだけど、順々に説明していくね!
まずは「手術などの時に血管を糸で結ばず、処理を行うこと」
どうやら先生は手術の時に動物の体に負担をかけたくないっていうのが一番みたい!

例えば手術で体から何かを切り取るとき!
切り取る部分は当然体の一部だから血管がつながっている。
従来ならその血管を溶けない糸で結んで血が出ないようにしてから切り取る。
でも、レーザー機器はその糸を使わず、血管をくっつけて糸を残さないようする。
糸を結ぶのは数が多いと時間がかかることもあるし、
糸は体にとっては異物だから、何かしらの影響がないとも言えないしね。

クール
クール

うーん、なんだかぼんやりして分かりにくいです。
わかりやすい具体例はないですか?(´・ω・)?

ぴーす
ぴーす

そうだね!
じゃあ先生の使い方として一番多いもの、去勢避妊手術で見てみよう。
どんな手術だったかはわかっているね?

クール
クール

はい!
ざっくりいうと去勢手術は精巣(タマタマ)、
避妊手術は卵巣(卵の工場)を取り除く手術です。

ぴーす
ぴーす

その通り!
従来の種々の方法はこういう感じ

クール
クール

血管を結んでから切る、オーソドックスなスタイルですね!
血管に対して処置をしていないから気を付けないと
糸が緩んで血が漏れたり、糸が取れたりもするんですよね。
手術で一番大事なポイントでもありますね(`・ω・´)ゞ

ぴーす
ぴーす

それに対してレーザー機器は血管に対して直接処置をするから糸が残らない。

クール
クール

うさん臭いです!!
信じられない!(-ω-)/

ぴーす
ぴーす

具体的に言うと器具で挟んだ時に熱で血管を変化させて固めているんだけど
絵ではお伝えしにくい、限界がございます…( ˘•ω•˘ )

クール
クール

安全性はどうなんですか?
血管ならどんなものでも使えるんですか?

ぴーす
ぴーす

もちろん、こういった処置が使える範囲もあって、
直径5㎜以上の血管は適応外になっているよ。
太い血管はさすがに塞ぐのは難しい。
それでも臓器によっては細かい血管がたくさん通っているものもあるし、
それを全部糸で結んでいると時間もかかるし、糸もたくさん体に残すことになる。
それが動物には優しくないかもっていうことみたい。

クール
クール

なるほど。
使い方によるけど、時間の短縮や負担の軽減につながるんですね!

ぴーす
ぴーす

そのほかにも先生がプッシュしている使い方はこれだね。
「無麻酔でのイボ取り」
イボのサイズにもよるけど、皮膚にたくさんできてしまうような
小さなイボ(主にパピローマなど)を無麻酔で処置して
イボをある程度目立たなくすることができるんだ。
場合によってはきれいさっぱりなくなって毛が生えて元通りになることもある。
イボの表面がジュクジュクしてしまって不衛生になってしまうようなものでも
処置を行うことで体液の漏出を止めることができたりもできるみたい。

クール
クール

麻酔をかけずに処置ができるなら麻酔のデメリットも回避できますね!
ということはお年寄りの子たちにも処置ができますね♪

ぴーす
ぴーす

特にイボなんかはお年を取ってからできやすいし、気になる子にはオススメみたいだよ。

クール
クール

他にはどんなことができるんですか?

ぴーす
ぴーす

あとはね~
「炎症が起きている場所の疼痛緩和」かな!

クール
クール

まーたぼんやりして分かりにくい使い方です…(;´・ω・)

ぴーす
ぴーす

これはね、昔からあるレーザー機器でおなじみなところなんだけど
痛みのある場所にレーザーを当てることで炎症を緩和するってことらしい。
例えば
・慢性の痛みのある関節
・椎間板ヘルニアで痛がっている腰
・猫ちゃんの歯肉炎で赤くなっている歯茎
などにレーザーを当てることで痛みを緩和することをができるんだ。

クール
クール

緩和ですか~
緩和ってことは良くなるわけではないですよね?

ぴーす
ぴーす

正直言うとこれで治るというよりはメインの治療もしっかりやって
その補助としてのレーザー治療っていう位置づけだね。
でもやっぱり痛みってつらいから、それだけでも負担になって
治療が進みにくいところもあるからね(。-`ω-)

クール
クール

少しでも痛みが和らぎますようにってコンセプトですね!

ぴーす
ぴーす

あと、うちの病院ではまだまだできないんだけど
一部の大学病院では同じような機器を使って行う特殊な方法での
がん治療の研究も進んでいるみたいだよ!

クール
クール

へぇぇぇ~
いろんなことに使えるんですね!
まさに近未来的☆

ぴーす
ぴーす

いや、もう現実だからね。
その「近未来的☆」ってなんか流行ってんの?
まあいいけど。

クール
クール

流行ってないです。
なんとなくです。
そんなイライラしなくても~
先生も頑張って歯周病をネタにブログ書こうとしてましたよ~
全然進んでないけど( ´艸`)ププッ

ぴーす
ぴーす

もう少し何も言わずに待ってみようか(´Д`)ハァ…

クール
クール

短気は損気。
先輩もコロナにあてられてもやもやしてるんですね。
ほらほら、僕みたいに毎日楽しくお気楽に♪

ぴーす
ぴーす

君の言う通りだ。僕もまだまだ未熟だね~
こういう時は写経でもしようかな。

クール
クール

いやいや、落ち着きすぎでしょ!!

今回は新しい器械の紹介をさせていただきました。
小さい病院だけれども、少しずつでもできることを増やし、
動物に優しくを目指して今後も頑張ってまいります。
さぼりがちな先生ですが、今後もどうぞよろしくお願いしますm(__)m